二年に一度、あの島に行く。
・・・そう自分の中で決めたのは、2009年の、全てが衝撃的だった最初のマン島への、旅の終わり。
2011年。2013年。
そして今年、また二年に一度、のはずの、2015年。
昨年から今年にかけて、色んな事があって。
冬が明けるまでの間に、今年のマン島は、断念する決意をしてました。実は。
それでもどうしても、どうしても、心の隅でどこかやりきれなくて。
そんなとき。
「マン島T.T.が題材の映画が、公開される」
そんなニュースを目にしたんです。
思えば、2013年。
バイクの他に、僕のもう一つの大好きなこと。映画鑑賞。
もう数日に一度は、映画館に通い詰めていた日々でした。
そして、マン島渡航前に、最後に観た映画が、やはり同じマン島T.T.を題材にした映画、「CLOSER TO THE EDGE」でした。
試写会だったんで、トークショーもあり。壇上には、松下さんがいて。
劇場を出るとき、松下さんと握手をして、別れ。それからマン島でまた、松下さんと再会の握手をして・・・その年のマン島から帰国してからこの二年間、僕は一度も、映画館には行かずに遠ざかってました。
そんなだったから。
ふらふらと、寝不足を加速させるように無理矢理東京行きの仕事を作り、仙台から車を走らせ、銀座の映画館へ。
でもホントは、あまり、期待はしてなかったんです。
ただ、マン島の、T.T.レースの、あの風景がスクリーンに映し出されるのを、観たかった。
それだけのために、観に行ったのに。
・・・まったく予想してなかった。
まさか自分が、レースを題材にした映画で、涙するなんて。
ともかくこの「ROAD」を観てしまったから。そしてこの映画を観た後にあった幾つかの出来事も僕の気持ちを後押しして。
やっぱりなんとしても行こう!そう思えた訳で。
あの場所で、僕はこの映画に出てきた彼らと、同じ時、同じ場所に立って、目にしていたもの。
自分なりのオトシマエ、みたいなとこもあるし。諦めから一転、の日々の始まり。
いいですよ、この映画。
マン島T.T.に興味がある人は、是非。
いや、一本のドキュメンタリー映画としても、いい出来です。
今日の日記に、色んな曲が頭をよぎったんですが。
今あらためて歌詞を読み直してみて。
あぁこの歌もやっぱり良いな、と思い直しちょっとベタですがRosemary Butlerで。